2024.01.29
3カ月ほど前から、左の肩甲骨辺りが痛く、腕が挙げられなくなってしまいました。今は90°を越えた辺りで激しく痛み、それ以上上には動かせません。それ以外にも、ズボンをはく、腰に手を当てる、服に腕を通す等の動作が、痛みのためできなくなってしまいました。
実は、左が痛くなる前に右側にも同様の痛みがあり、一年ほどかけてそれが治ったばかりで今度は左が痛くなってしまいました。
整形外科にかかったところ、四十肩と診断を受けました。
生活を送るのにかなり支障をきたすので、早く治したくてマッサージやキネシオテーピングなども試して凌いでいますが、より大きな変化が欲しくて友人に勧められたカイロプラクティックを受けてみることにしました。
元々肩こりもひどく、ひどい時には頭痛も伴い、こちらも辛くて悩んでいます。
(40代 女性)
症状
①左肩関節~肩甲骨後ろの痛み
②肩こり、肩こりからくる頭痛
施術後の経過
施術前、肩関節の外転(腕を横から頭上に向けて広げる動作)において約90°のところで痛みが出ていました。屈曲(腕を前から頭上に向けて挙げる動作)においては、可動域としては約135°程動きましたが、途中の約90°で激しい痛みが出ていました。他の動きにおいても可動制限と痛みがみられましたが、日常生活への影響を考え、優先的に外転と屈曲の可動域を広げること、その動きの中での痛みを軽減させることを目的に施術を行いました。
初回の施術後には、外転時に約135°まで痛みなく挙げられるようになりました。また、屈曲時には途中90°での痛みがない状態で135°まで動かせるようになりました。
その後、週に一度のカイロプラクティック治療を継続的に行い、回数を重ねるごとに各方向への可動域が少しずつ広がり、痛みも減って行きました。
10回の施術で、外転・屈曲は腕が耳につくまで挙げられるようになりました。また、最初は困難であったズボンをはく、腰に手を当てる、服に腕を通すといった動作もほぼ痛みなく行えるようになりました。
肩こり・頭痛も、仕事が多忙な時多少感じる程度で、あまり感じなくなったようです。
カイロプラクターのコメント
この方の症状の原因は、肩甲骨の表面にある棘下筋という筋肉の炎症であると考えられます。また、その痛みに対する体の防御反応や、痛みを避けて肩を動かさなくなったことで、肩の動きに関わる部分が固まってしまったのだと思われます。
カイロプラクティック治療は、炎症部位に極力負担をかけないように肩関節や棘下筋は直接触らず、肩の動きに関わる筋肉への緩和操作、手首・肘・肩甲骨の動きをつけるような施術を行いました。
時間が経過し、炎症が治まったと思われるタイミングで、肩関節と棘下筋にも直接アプローチしました。そのことで、さらに痛みと可動制限の改善は加速しました。
現在は、まだ可動域の最後のところで硬さがあるので、その動きがつけられるように引き続き施術を行っています。